令和4年1月2日現在、徐々に罹患者が増えてきています。おそらくこれからかなりの感染爆発、第6波流行が予想されます。オミクロンの増加による症状のない罹患者からの周囲への伝播、三密規制のゆるみ、多人数での集会、ワクチン接種者が抗体低下などの原因が考えられます。また薬局での不正確なコロナ抗原検査キットの発売も悪化要因になります。
韓国での観戦急増の要因として、不十分なワクチン接種、オミクロン株の流行以上に問題とされているのは、若年者での接種率の低下、ワクチンを接種できない小児、乳幼児からの大人への感染が重視されています。特に症状の弱いオミクロン株が保育園、幼稚園、小学校で流行すると、発見がおくれ短期間のうちにクラスター化し大人へと感染が広がっていきます。
政府の方針によるコロナ抗原検査の薬局での検査試薬の使用がみとめられたことにより、簡単に陰性と判断し周囲に伝染させる事例が発生しています。本院の経験ですが、発熱があり薬局で購入した自己検査キットでマイナスと判定し、でも熱がつづくためインフルエンザを検査して欲しいという依頼で受診しました。本院でインフルエンザの検査のほか信頼性の高いキットでコロナ抗原検査を行ったところ、すぐに陽性反応が検出されました。患者本人は自己検査で陰性であったため、職場、家庭内で通常の生活を送っており、周囲のクラスター化が心配になっている事例です。このかたはコロナワクチンを接種を行っていませんでした。
現時点でいえることは以下のようになります。とにかく早めにワクチンを3回目まで接種すること。ワクチンを接種していない人が発熱、咳、倦怠感などの症状があった場合自己検査キットで陰性となっても、コロナ感染は否定できず、病院、クリニックを受診してキチンと検査をおこなうこと。オミクロンは症状がかるく小児での感染は無症状の可能性があり頻回の抗原検査で陰性確認が必要になること。現在多くの医療機関でのコロナ検査が可能になっているのでかかりつけ中心にこまめに検査することが必要です。